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皆さんこんにちは!
株式会社鈴木建業、更新担当の中西です。
目次
~人と街にやさしい施工を目指して~
外構工事とは、建物の外側の空間を整える工事全般を指します。
駐車場、門扉、塀、アプローチ、庭園、排水設備など多岐にわたりますが、それだけに「周辺環境との調和」「作業環境の整備」「自然環境への影響」など、多くの“環境”を意識しなければならない分野でもあります。
今回は、外構工事における「環境」への取り組みについて、現場視点と社会的視点の両面から解説します。
外構工事は、重機や工具を使う力仕事が多く、屋外での作業が基本。作業者にとっては、暑さ・寒さ・風・騒音など、自然環境がそのまま作業環境となります。
夏の熱中症・冬の低体温症
粉じんやアスファルトの煙
狭い道路での施工時の第三者接触リスク
雨天時の転倒・滑落リスク
このため、現場では以下のような環境安全対策が重要となります。
仮囲い・誘導員による通行人保護
養生ネットや散水による粉じん飛散防止
日よけ・保冷ベスト・水分補給の管理
作業前ミーティングによる危険予知活動(KY)
外構工事は住宅地や市街地で行われることが多く、**“現場の環境”はそのまま“地域住民の生活環境”**にもつながります。工事音や振動、交通規制への配慮も欠かせません。
外構工事が扱うのは「地面」であり、「雨水」や「植物」といった自然要素とも密接に関係します。
雨水の流れ:舗装により浸透性が落ちると、洪水やヒートアイランド現象の原因に
土壌の改変:樹木の根を切ることで周辺の植物が枯れる可能性
コンクリートの大量使用:製造時のCO₂排出が多く、環境負荷が高い
そのため、近年では「環境共生型外構」への取り組みが進められています。
透水性舗装・保水性ブロックを使用して雨水を地中に戻す
植栽帯と舗装のバランスを保つ配置設計
リサイクル材や低CO₂資材の活用
太陽光発電付きカーポートやEV充電設備の導入
こうした工夫により、エコロジーと快適性の両立が可能になっています。
工事現場から出る廃材や廃土も、環境に影響を与えます。掘削土、古いブロック、使い残しのモルタルなどが出ますが、それらは適正に分別・再資源化することで処分コストも削減可能です。
さらに、近隣への粉じん・騒音対策として――
カッター作業時の散水
ブロック割り時の防音マット
時間帯の制限(朝9時以降、夕方5時まで)
低騒音型工具の使用
などの配慮が実施されることで、地域社会と良好な関係を築くことができます。
外構工事は、単なる「家の外回りの工事」ではなく、人と街の暮らしやすさ、自然環境との調和を整える仕事でもあります。
「きれいに見せる」だけでなく、
「使いやすく、安全で、地域に迷惑をかけず、環境にもやさしい」
——そんな外構工事を目指して、現場の取り組みは日々進化しています。
次回もお楽しみに!
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